素直になりたい







三時間目…


あぁ…つらい

顔も見たくないし…


授業に集中できないし

先生の声がよく聞こえない

何か視界がおかしい

あれっ

あれ…


バタン…




二時間ぐらいたった

目が覚めるとそこは
保健室だった

保険の先生は

「貧血だね」っと言ってた

苦笑いしかできなかった

自業自得……

あぁ…何で
あんなに傷つけたんだろう

馬鹿だなぁ…


今頃…教室で直樹うちが倒れたから
笑ってるだろうな…

ザマーミロって…

その通りだよ…
直樹…


「あら目覚めたの?」

保険の先生…
確か貴子先生だった気がする…

「はい。だいぶ良くなりました。」
と返答した。

すると先生が

「ここに運んでくれたの男の子だったわよ!あなたもやるわねぇ~」


嘘っっ
男子?!
誰っ?
もしかして…
直樹…

な分けないか………

少し期待しちゃったよ…


「少し癖毛だったわよ?」
癖毛…
直樹、癖毛だけど
うちのクラスには
癖毛が何人もいるから
直樹と判定出来ない…

誰だぁ?
スゴい気になる。
教室に戻ったら
ゆうかに聞いてみるか…

「そうなんですか…男子ですか~」

アハハと笑って

早く教室に戻らなきゃと思った。

「先生。少し気分が良くなったんで教室に戻ります…」

と言ったら

「あらそぅ…じゃちゃんと体調には気をつけるのよ?」と言われ

内心分かってるよ…
と思っていた


教室まで急いで廊下を走った

後ろの扉をガラッと開けると

みんなの目線が自分に
集まった

だんだん羞恥心が込み上げてきて

顔が火照った。

「体調が良くなったんで戻ってきました」

と言うとみんな笑いだした。

何でか良く分からなかったが
一安心した

その時間の授業が終わると
女子が自分の机に群がった。

みんなが心配してくれたのは嬉しいけど群がりすぎだ。

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