素直になりたい
どれくらいたっただろうか…
私はいつのまにか
寝ていた。
しかも誰も起こしてくれない
なんか寂しい。
今は何時間目かは分からないけど
みんなが授業してることは
分かった。
半開きの目を、無理矢理カッと見開いて、黒板を見た
今は、数学のようだ。
数学だからいーや
そう思いまた、机に顔を伏せた
色々と考え事をしてた。
直樹の事や
優華の事…
優華は以前
好きな人が居ると言っていたが
なかなか教えてくれない
「山田さん。この問題を解いてください。」
はっ?!
何も聞いてなかったんですけど…
ヤバいどうしよう…
冷や汗がスゴい。
キョロキョロするが
みんなは
「がんばっ」としか言ってくれない
すると
「X=12だよ。」と小声で聞こえた。
私はそれをそのまま信用し
「X=12です」と言うと
「正解。座ってよし。」
しかめ面で言われたが気にせず座った。
フゥ~とため息をついた。
どうなるかと思ったけど
謎?の救世主により
私は何とか無事でいた。
数回の田中先生は怖いと評判だから
あまり目立たないようにしようと思っていたが
居眠りしてたから
逆に目立った