あたしの隣♡


おぃ!ちょっと待て!!
なんで先輩とあたしとの間が
さっきの後輩くんなんだょ!!
先輩ずっと側にいてくれるって
約束したのにマネージャーと
仲良さそうに話してる・・・
ちょっとショック・・・
嘘です、かなりショック・・

後輩くんは後輩くんで
あたしに話しかけてくるし・・・。
どうでもよさそーな話をしてきて
しかたなくあたしは苦笑いで相槌を打つ

だから後輩くんはもっと喜んで
めちゃくちゃ嬉しそーにしゃべる

こんなこと思っちゃだめなのかも
しんないけど、うぜー(=x=;)

「あ、あの先輩!昨日のTV見ましたか??」
「ん?なんの??」
「サッカーのワールドカップですよ!」
「あ~、うん。」
「ぼくもう日本がゴールを決めたときは
家族揃って、大はしゃぎしちゃって!
あ。ぼくの家族全員サッカー大好きで・・」
「へぇ、そっかぁ」

あたしは口では後輩くんと会話してる
けど頭の中は先輩でいっぱいなのかも
しんなぃ
だって後輩くんと話してる会話は全然頭に
入ってこないのに
さっき先輩と話していた仕草とか
しゃべる時にうなじを触る癖とかを
鮮明に思い出せる

やば・・・、極度の恋愛重傷者だゎ
あたし・・・。

15分ほど歩いた所で駅に着いた
ここでだいたいの人が一気に別れた

後輩くんもここで別れた
後輩くんはちょっと照れながら
あたしに手を振って電車に乗っていった

あたしは後輩くんと逆方向の電車なので
ちょっとホームで待っていると
誰かがあたしの肩をつかんできた

・・・おっつ、ナンパ好きで有名な
哉錐先輩じゃないっすか。
サッカーは上手だけど他の評判はあんまり
よくない・・

「こんばんわ~、君え~と名前なんだっけぇ??」

かったるそうなしゃべり方さっきの後輩くんよりも
うぜー。
しかも先輩と真逆な性格、嫌いだ・・・。

「比奈乃 尊っていいます。」

「へぇ、とおるちゃんかぁ☆
男の仔みたいな名前ぢゃん!」

「はぁ、昔からよく間違えられました」

「ふ~ん、名前でよんでいっ??」

・・・・・・まだ聞くだけマシか。

「・・別にいいですょ」



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