無口な彼
「よっ!広瀬。タオル持ってない?」



机に伏せながら二人の会話を横目で見た。



「これで良い?」



広瀬君が鈴木君にタオルを渡した。



「ありがと!・・・ってかこのタオルビショビショじゃん!」



「だって今まで俺が使ってたもん」



「これじゃあ余計濡れるじゃん」



「あはは!」



不意に広瀬君が笑った。



か、可愛い・・・



私と喋るときはあんな楽しそうに話さないのに・・・



私って嫌われてるのかな・・・?



「広瀬ぇー。頼んだCD持ってきてくれたぁー?」
< 3 / 8 >

この作品をシェア

pagetop