無口な彼
「なにも書いてない・・・」



何故かゆりかがやけにニヤニヤしている。



「な、なに?そんなニコニコして・・・」



「やっぱりなんか悩んでるー」



ヤバッ・・・



「ほ、ほホント何でもないから、大丈夫・・・」



「聖夜ちゃん!!」



いつもハイテンションのゆりかが今は眉間に皺を寄せながら怒っている。



「私たち友達でしょ?!親友でしょ?!」



「う、ん・・・」



「だったら何でも言ってよ!いつもはヘラヘラしてるけど、聖夜ちゃんの相談だったら真剣に乗るよ?」



ゆりか・・・



そして昼休みには私が広瀬君のこと好きって事をゆりかに全部話した。
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