time
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朝、蒼衣に褒めてもらった髪に触れた。やっぱりなんだか結んでいないと違和感があるのだ。でも、約束してしまったし、放課後会った時に髪を結んであると蒼衣がいじけてしまうだろうから我慢だ、と俯く。
教室に入り無言で席についた。話し掛けてくる人などいない。もしかしたら、なんて希望は既に捨ててあった。
まあ、中学校からなのだけれども。理由はご察しの通り蒼衣。蒼衣と仲良いから、だ。彼は随分とモテるらしい。仲良くしている子をハブるぐらいに影響力があるのだから、きっと並ではないのだろう。それに加えて明るく友達が多いと来れば文句なしなんだろうな、と思う。男子生徒も女子生徒に圧力をかけられてるらしくクラスでは孤立した存在だった。今時こんなことがあるんだなぁと最初は思ったものだ。こんな性格故に友情等と言う不確かなものはあまり好んでおらず楽と言えば楽なのである。
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