最低最高カレシ
「ちょっと!!遅刻しちゃうんだけど!!潤!!」
飯田だ。
俺はコイツが苦手だ。
でも、一度だけ二年生の時同じクラスになった時、コイツは俺の気持ちを知ってしまった。
一応…一応相談してみた。そしたら、結構いいアドバイスをくれた。
まぁ実行には移さなかったけど。
「へっっ!?」
クルリとこちらを向いた。
茶色の混じった髪。
二重の大きな瞳。
スラッとした鼻…
3年でこんなに変わるのかよ…
「ひ…久しぶり。」
やべー抱きしめてーー。
俺ってこんなに飢えてたっけ?
自分に笑えてくる。
なんとか声を掛けようとしたとき…
「あたし伊織。覚えてた?」
ニッコリと笑った。
ヤバい。ヤバすぎる。
俺は早足で学校まで行った。
あのままいたら、俺がおかしくなりそうだ。
その行動が伊織の気に触った事はしるよしも無かった。