最低最高カレシ


---*--*---・・・


あれから数日。


太陽とは気まずい空気だけが流れた。


ちゃんと話したいけどなかなか切り出す事ができない。


曖昧なままで、とても教室にいずらくなった。


夏菜には言っていない。迷惑かけたくないし。

夏菜の前では笑顔でいた。



こんなのがいつまでも続くと思っていた。


---*--*---・・・


放課後



「いおちゃん」


動けない。


もう…どっか行って…


後ろにいる人はもうわかってる…


「…いおちゃん…」


あたしはゆっくり後ろを向く。


太陽…


涙が出てきそう…。


ここは教室。


…また誰もいない。


やだ…あの日が戻ってくる。


涙がポロポロ出てくる。

「…ごめんね…」


太陽があたしの涙を拭おうとする。


手が…伸びてくる。


…やだ……やだ…!!


「ぃやぁ!!」


-バシッ-


思いっきり手をはたいてしまった。


あ…どうしょう…。




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