最低最高カレシ




…なのに。


入学からたった2日でアイツは襲われそうになっていた。


壁に押さえつけられて泣きじゃくる伊織。


…しかも相手は太陽だ。

ふっざっけんなっっ!!!!!


俺は怒りで頭がいっぱいになった。


助けてやった時たまらなくなって抱き締めてしまった。


嫌がられるかと思った。


でも…伊織はありがとうと言って俺の胸の中でいっぱい泣いた。


抱きしめた伊織はすんごく小っちゃくて

`俺が絶対守ってやるからな…´

って強く思った。




「潤ーー!!」


俺は 俺に向かって走って来る伊織が一番好きだ。

さらさらと揺れる髪。


ひらひらと手を振って俺の顔を真っ直ぐに見る瞳

やっぱかわいい。


すっかり俺は伊織にメロメロだ。


ちょっと悔しいかも。




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