最低最高カレシ



「あのね、あのね、」


あの事件の後、伊織は前より話しかけてくるようになった。


嫌われているのかと思っていた。

だから…めちゃくちゃ嬉しい。


「…なんだよ。騒がしい。」


俺って素直じゃ無いなぁー。


なるべく平然とした。


「太陽と…仲直り出来たんだぁ~ヘへっ♪」


…まじかよ、


「だから…何?」


イライラしてくる。


数日前お前太陽に襲われそうになっていたんだぞ !?


バカじゃねーの…


もう助けねーぞ!


「…潤…??」


「…何、アイツのこと好きになったのかよ。」


…何聞いてんの。俺。


うんって言われたら終わりじゃん。


心配なんだよって何で言えねぇんだよ…情けなさすぎ。


「違うよ!な訳ないじゃん!!友達だよ。友達に戻っただけ!!」


ホッとした。


良かった…伊織は俺のだし。


他の男なんかにあげるかっつーの!!



< 21 / 106 >

この作品をシェア

pagetop