最低最高カレシ

つま先立ち




【side:伊織】


「じゃあ帰ろーぜ。」


「うん、」


あたしたちは門を出た。

今日は木曜日だから2人きりか。


もう慣れた。


「…にしても入学からたった2日で襲われそうになるって…隙ありすぎだろ。」


でた。


「うるさいなぁー!!」


あたしは潤を睨む。


優しいんだかイジワルなんだかわかんない。


…でも、イジワルな潤の方が潤っぽいなぁ。


と少し思ってしまう。


「上目遣いヤバいって…」


潤は顔を赤らめて言った。





「何が?」


「んでもねーよ。」




< 23 / 106 >

この作品をシェア

pagetop