最低最高カレシ
「アップルパイ。食べて?」
潤の部屋はちょっと変わった。気がした、
正直覚えてない。
3年ぶりだぁ…。
「アップルパイ?伊織が作ったの?」
「…お母さん。」
とても小さい声で聞こえたか心配になった。
なんだかいごこちが悪くなって「じゃ。」と言って帰ろうとしたけど…
「待てよ。一緒に食べよーぜ。」
と引き止められてしまった。
仕方なく食べる。
ふと、潤に目をやる。
…あれ…頬に傷ができてる。ひっかいたような傷。そんなとこにできてたっけ?