最低最高カレシ


「伊織?潤とられちゃうよ~?」


「潤は物じゃないもん」

「…ハァ。早く気づきなよ?自分の気持ち。潤の気持ち…。」


…自分の気持ち…?


あたしは…どうなの…?

わかんないよ…。


その時。


「わりー遅れた。」


潤だ…っ…


自然に笑顔になる。

何で何だろ?


「潤…っ…」


「ん?」


「潤~?いおが告白されてるって心配してたよ?ね♪いお!!」


「ふぇっ!?そ…そんなこと…っ」


「大丈夫!ちゃんと断ったし。」


断ったんだ…。


バカっ何でホッとすんのよっ!!


「何で…断ったの?」


「何で?付き合って欲しかった?」


「ちっ!!!違っ!!」


「ずーっと思ってる大事な子がいるから。」


…えっ…。


大事な…子…?


ずっと思ってたの?


そんなのっ知らないよ?

すると、潤と夏菜が目を合わせて笑った。




…夏菜なの?


夏菜達…付き合ってるのっ?


何で言ってくれなかったのっ?


親友じゃ無いの?


こうなったら止まらない。

どんどん黒い方に妄想が沈んでいく。


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