最低最高カレシ
-放課後-
今日は木曜日か…潤より早く出ないと、
教室から出ようとしたとき。
「いおちゃん。」
えっ…ゆっくり振り返る
「太陽?」
急に腕を掴まれた。
「ちょっと来て、」
…前にもこんな事あったな…
気がつけば屋上。
「たいょ…「いおちゃんは自分の気持ちに気づいた?」
…
「潤の事どう思う?」
「…潤は一緒にいて楽しいよ…たまに優しいし、頼りになるよ、」
素直に思ってる事を言った。
「…それって好きなんじゃ無いの?」
…好き?
そう心の中で唱えると心の穴がすっぽり埋まったような 変な安心感が生まれた。
「とにかく!!仲直りすること!!早くしないと親友までいなくなっちゃうよ!!」
「…わかってるょ、」
わかってる。
頭の中では。
でも、どうしても行動に移せない。
帰ろうとしたとき。
屋上の入り口に…あの人がいた。