最低最高カレシ
「本当にわかってるわけ?」
あたしをキツく睨んでいる人物…'潤'だ…
久しぶりに目が合う。
でも 何週間前の目とは全然違う。
…怖い。
…声が出ない。
…やだ。
…涙が出てくる。
気がつけば目の前にいた。
涙に潤の手が触れる。
-ビクッ-
自分でも肩がはねるのがわかった。
「俺、なんかした?」
そう言った潤の目はいつもの潤だった。
澄んだ瞳。
思わず吸い込まれる…
あたしは首を横に振る。