最低最高カレシ
「何で?何で避けるの?訳わかんねーんだけど」
「だってっ…邪魔だと…思ったから…」
涙が止まらない。
「……邪魔?」
いつの間にか太陽はいない。
潤の目を見れずに下を向く。
「ヒック…ごめんなさい…フェ…」
なぜか謝ってしまうあたし。
「お前…勘違いしてる」
ハァ。とため息をついてあたしの首に腕をまわす。
-ドキン-
勘違い?
「潤は…夏菜と付き合ってんじゃないの?」
「だからぁ…何で飯田?飯田とはなんもないし」
えっ!?
「好きな人って…夏菜じゃないの?」
「んなわけねーだろ!好きな奴は…」
そこまで言うと、顔をあたしの首に沈めてしまった。
耳真っ赤だ…クス。
好きな人…夏菜じゃなかったんだ…