最低最高カレシ


「プハッ!!お前バカじゃねーの!?」


潤がゲラゲラ笑っている。




なんで?


すると急に潤が手を掴んできた。



「!??-@〟○☆+///」


声にならない声。


「ぷ。真っ赤。」


そう言って頬に手が触れる。


わぁぁっ///


「デートで手をつなぐ。常識だろ。」


と言って歩き出す潤。


あたしの顔はまだ真っ赤。


だって…周りの人見てるよぉ…。


「じゅぅ…。」


「ん。ついた。」


中は人がいっぱい。


潤の手が強くなる。


それはまるで'はぐれんなよ'と言っているみたいだった。


へへ。と嬉しくて潤の方を見た。


-チュ-


軽く触れるだけのキス。

ぼんっと赤くなる顔。


さっきまで落ち着いていた心臓がまた早くなる。


こんな人前で~!!


ぷう。と頬を膨らませて潤を見た。


するとさっきまであたしの右手を握っていた手が肩にまわってきてさらに密着した。


もぉ。と諦めてチケット売り場に行く。



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