最低最高カレシ


そのまま何事も無く放課後。


の はずだった。


「ねぇ、今日遊ばない?」


「ごめん…今日は潤と約束してるんだ。」


太陽が誘ってきた。


太陽の遊びは当てにならない…汗


「いーじゃん♪いーじゃん♪ね?行こ?」


だんだん太陽が近づいて来る。


「また今度ね?」


-ガバッ-


「きゃぁっ!!」


また抱きつかれた。


今度は前からだ。


も~。なんなのぉ。


「太陽…どい「もうヤった?」


耳元で囁くように太陽が言った。


ヤった…?


ヤッタ…?





「…何を?」


「ブッ!!えぇぇ!!」


肩に腕をまわしたまま叫ばれからかなり耳が痛い…。


「いおちゃん…ヤッタって言うのはね…」


-バコ-


「変な事教えんなよ。」

ノートを丸めて太陽の頭を叩いた。


…潤…。


自然に頬が熱くなって心臓が騒ぎ出す。


'あいつと話すなよ。'
あの言葉を思い出す。


ごめん潤…いきなり言われたこと守れなかった。


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