最低最高カレシ
「植田先輩!!」
教室の後ろからハキハキとした声がした。
伊織の事はほとんどの人が下の名前で呼ぶ。
だから聞き慣れない名前に俺まで振り向いてしまった。
しかも`先輩`だなんて…
まぁ今はお昼だから後輩がくんのもおかしくはないけど…。
伊織に何のようだ?
その後輩はいかにもチャラくていまどきって感じだった。
伊織は飯田に押されながらもその後輩に近づいて行く。
伊織はどうやら知り合いではないらしい。