最低最高カレシ


--*---*--・・・


「いお!!大変だよ!!」


朝教室に入ると夏菜が叫びながら寄ってきた。


「なにが?どうしたの?」


隣にいる潤も驚いている。


「なんだよ。朝から騒がしい。」


「あの、鈴木 龍之介なんだけどね?」


はぁはぁ息を切らしながら夏菜が言う。


龍之介君が?


「…あいつ…ここら辺では有名な不良グループのトップだって…」


…不良グループのトップ?


「…今日の朝路地裏で結構大きなケンカしたって…。」


あたしは言葉を探すが見つからない。


…あたしは…どうしたらいいの?


「…だから、いお…気をつけなよ…」


深く頷く。


「…潤も。いお守ってね…。」


潤の大きな手があたしの肩を抱く。


「あたりまえだ。」


じゃ。と言って席に戻る夏菜。


あたしは…そんな人に好かれちゃってるんだ。


どうしよう。


すごく怖い。


「…伊織?大丈夫だから俺が守ってやるから。」


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