優魂者

優魂者



説明しても始まらないので案内した。居間から道場まで歩いて約三十秒程で付いた。

「さてと無類、此処って真剣あるか?」
「ああ、あるが」
「自分で使った事はあるか?」
「あるぞ、それが何か?」
「じゃあそれ持って、私と対峙しろ」
「…あぁ、分かった。ちょっと待ってろ」

少し不審に思いながらも少し離れた所にある刀の保管場所に走った。

「どうするの、刀なんて?」

物騒な物を持ち出すように指示した事を不審に思い、薫は村正に向かい言い

「ああ、まあ見てな」

薫に向いて不敵にニヤリと笑いかける。その後大きく口を開けて欠伸をした。
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