優魂者
「さてと、願いとやらを考えるために」
無類は立ち上がり
「寝る」
居間を出て、そのまま自室に向かった
「……飯は?」
村正はそう呟いて無類の後を目で追い。
「お腹空いてたの?じゃあ私が作るよ」
「作れるのか?」
「うん、自慢じゃないけど上手いよ?」
「じゃあ頼む」
「分かった、ちょっと待っててね。無類君のも合わせて三人分作るから、食材あるか見なきゃ」
そう言って薫は台所へと向かった
「……待ちぼうけ〜」
村正は一人居間に取り残され、机にのべっと伸びていた