優魂者


「さてと、願いとやらを考えるために」

無類は立ち上がり

「寝る」

居間を出て、そのまま自室に向かった

「……飯は?」

村正はそう呟いて無類の後を目で追い。

「お腹空いてたの?じゃあ私が作るよ」
「作れるのか?」
「うん、自慢じゃないけど上手いよ?」
「じゃあ頼む」
「分かった、ちょっと待っててね。無類君のも合わせて三人分作るから、食材あるか見なきゃ」

そう言って薫は台所へと向かった

「……待ちぼうけ〜」

村正は一人居間に取り残され、机にのべっと伸びていた
< 23 / 38 >

この作品をシェア

pagetop