優魂者
彼女の名前は東風谷薫ーコチヤ カオルー
公立麻宮高校一年生。
家庭科部の期待のエースと言われるほど料理の腕が上手い。別に料理人は裸足で逃げ出しはしない。
ただ一人暮らししても全く支障はないくらいに料理は上手い
「…薫?居るか?」
その薫に会いに家庭科部の部室に、茶髪に前髪、後髪が少し長い少年が扉を開けて顔を出してきた。新山無類だ
「あ、無類君。居るよ居るよ、すぐに準備するね」
少し奥で料理の後の片付けをしていた薫が答える。みたところ片付けは殆ど終わっているようで、後は鍋をしまうだけだったようだ
「あぁ、鍋は俺が片付けておくから、お前はさっさとエプロンやら脱いで帰る準備しときな」
「あ、いいの?ごめんね、ありがとう」
そう言って薫は鍋の片付けを無類に任し、三角巾とエプロンを取り、几帳面に畳んで鞄にしまった