優魂者
「何時もごめんね無類君」
学校の校門を少し過ぎた辺りから二人は並んで歩いていた
「別に構わねぇよ、最近物騒だからよ、ただ一人の幼なじみを守ってやるくらいしないとな」
「ありがとう無類君。本当に最近物騒だよね、ここ最近変な事件が多いもん」
変な事件、本当に変な事件が此処最近、麻宮市で起こっている。
変死体が上がる事件。
それだけ聞けばなんともなさそうな、ただの変質者が殺し回ってるだけの事件ですんだが
死体に致命傷がない死体が見つかったのだ。
殴られたり、斬られたり、どうやら争った思われる傷が多数発見されるが、そのどれもが致命傷ではない。死体から毒物も検出されなければ窒息死した、心臓麻痺した、脳死した、等の後が全くない。言うなれば、突然。いや刹那の瞬間に死んでいるのだ。
「本当変な事件だぜ、ウィルスとか病原菌とかの類でもないらしいぜ?」
「そうなんだ?不思議だね」
「不思議だな」
無類と薫の二人は、そう駄弁りながら家路に着いた。