死神は柑橘系 ~死の宣告とオキテ破りな恋~
3.死神の使命
初めて人の死を予感したのは小学校5年生のとき。
相手は見たこともないオッサンだった。
夢の中でオッサンはトラックと一緒に俺の前から消えた。
その日の学校からの帰りに同じ顔をしたオッサンに会った。
…会ったことあったかなぁ?
と考えながらすれ違った後、俺の後ろでそのオッサンにトラックが突っ込んでいた。
トラウマにならなかったのは幸いだ。
その日の夜。
夢に化け物が出てきた。
暗くて広い、重苦しい空気の部屋。
そこはまるで”地獄”を連想させる所だった。
人のような姿をして炎をまとったその化け物は自分のことをエンマ大王だといった。
「我が名は炎の悪魔、イフリート。現在この地獄を支配する大王である。」
ビビった俺は口をあけてただただその”炎魔”大王を見上げるしかなかった。
「そう怖がらずともよい。お前に仕事を頼むだけだ。」
やっと口を利けるようになった俺は。
「俺、ベロ抜かれちゃうんですか?」
まだ、ビビってた。
「安心しろ、今のままならお前は死んでも天国行きだ」
半泣きの俺を見て大王サマは爆笑してたっけ。
相手は見たこともないオッサンだった。
夢の中でオッサンはトラックと一緒に俺の前から消えた。
その日の学校からの帰りに同じ顔をしたオッサンに会った。
…会ったことあったかなぁ?
と考えながらすれ違った後、俺の後ろでそのオッサンにトラックが突っ込んでいた。
トラウマにならなかったのは幸いだ。
その日の夜。
夢に化け物が出てきた。
暗くて広い、重苦しい空気の部屋。
そこはまるで”地獄”を連想させる所だった。
人のような姿をして炎をまとったその化け物は自分のことをエンマ大王だといった。
「我が名は炎の悪魔、イフリート。現在この地獄を支配する大王である。」
ビビった俺は口をあけてただただその”炎魔”大王を見上げるしかなかった。
「そう怖がらずともよい。お前に仕事を頼むだけだ。」
やっと口を利けるようになった俺は。
「俺、ベロ抜かれちゃうんですか?」
まだ、ビビってた。
「安心しろ、今のままならお前は死んでも天国行きだ」
半泣きの俺を見て大王サマは爆笑してたっけ。