求愛ラバーズ
お爺ちゃんから会社の制度が変わった。





何十年勤めていようが、業績が伸びなければ昇進は出来ない。





現に、30前で課長や部長に就く優秀な人もいる。





そんな人とお見合いするのかな…。





「ねぇ、オススメの人いない?」


「いない。」


「ちゃんと考えてよ。即答しないで!」


「俺より有能な奴はいない。俺と結婚するか?」





ニヤリと自信あり気な顔がムカつく。





「幸くんは絶対嫌!私よりSじゃない。」


「俺もお前はごめんだ。俺のタイプはかれんかまりあだからな。」

「手ぇ出さないでよ?」


「出すか。結婚には興味ない。」





タイプじゃないって言われて少しショック〜。





「三井なんかどうだ?」


「三井さん?」


「よく話してんだろ?それに三井は俺の次に有能だからな。」


「三井さんは優しいよね。」





でも、対象外かな……。





同じ会社で働く者同士だし、恋愛対象としては見れないかも…。





「まぁ、三井も選ぶ権利はあるし、お前みたいな女はごめんだろうな。」





ちょっと!なによそれっ!




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