求愛ラバーズ
普通のOLが高級外車に乗るなんて不思議で堪らなかった。
他の社員も葛城さんのフェラーリを見た事があるらしく、色々と噂が飛び交った。
葛城さんは、社長にヘッドハンティングされ給料は役職より上だとか、バカバカしいがパトロンがいるだとか、社長のお気に入りで愛人関係にあるだとか………。
どれも根も葉もない噂話だと思ってたが、最後の噂だけは妙に納得出来た。
夏の始め、7月に葛城さんは入社した。
「失礼しました。」
そう言って、社長の第一秘書戸高さんと社長室から出てきた。
PCから顔を上げた瞬間、本当に時が止まる事はあるんだと思った。
もう、なんと言うか綺麗しか言い様のない容姿だった。
目が合った時、微かに微笑み会釈をして彼女は去って行った。
「三井、手が止まってんぞ。」
「あ……すいません。」
「気になんのか?」
「……そういうわけじゃないですよ。初めて見る人だったので…。」
「ああ、特例の入社だ。今日から総務課に配属される事になった葛城さん。」
そこで初めて葛城さんを知った。
他の社員も葛城さんのフェラーリを見た事があるらしく、色々と噂が飛び交った。
葛城さんは、社長にヘッドハンティングされ給料は役職より上だとか、バカバカしいがパトロンがいるだとか、社長のお気に入りで愛人関係にあるだとか………。
どれも根も葉もない噂話だと思ってたが、最後の噂だけは妙に納得出来た。
夏の始め、7月に葛城さんは入社した。
「失礼しました。」
そう言って、社長の第一秘書戸高さんと社長室から出てきた。
PCから顔を上げた瞬間、本当に時が止まる事はあるんだと思った。
もう、なんと言うか綺麗しか言い様のない容姿だった。
目が合った時、微かに微笑み会釈をして彼女は去って行った。
「三井、手が止まってんぞ。」
「あ……すいません。」
「気になんのか?」
「……そういうわけじゃないですよ。初めて見る人だったので…。」
「ああ、特例の入社だ。今日から総務課に配属される事になった葛城さん。」
そこで初めて葛城さんを知った。