求愛ラバーズ
目が覚めたというか、脳が覚めた。
「無理だったんじゃないの?」
「出来ないとは言ってないわ。」
似たようなものだと思うけど、口が緩んで仕方がない。
「興味ないフリしてたけど、本当はして欲しかったんじゃないの?」
ニヤリと笑った奥様から視線を逸らす。
「ねぇ、私を見てよ……。」
いつの間にか、俺の肩に寄り掛かり耳元で艶っぽく囁いてくる。
「恥ずかしがらなくていいじゃない。私達、夫婦なんだから自然な事でしょ?」
「――っ、もう行くから。帰ってからね。」
情けなくもいっぱいいっぱいで振り払うように、玄関に向かうが叶わなかった。
「行ってきますのキスするまで離さない。」
背中に胸を押し付けられ、朝から大変な事になりそうだ。
「・・・・・・・・・・・・。」
何歳になっても恥ずかしいものは恥ずかしいもので。
“素直じゃないわね”そう言って唇を奪われた。
俺の奥様は手に負えなくて、けど俺をよくわかっている。
あんなドラマなんか見なきゃよかったと今さら後悔した。
-END-
「無理だったんじゃないの?」
「出来ないとは言ってないわ。」
似たようなものだと思うけど、口が緩んで仕方がない。
「興味ないフリしてたけど、本当はして欲しかったんじゃないの?」
ニヤリと笑った奥様から視線を逸らす。
「ねぇ、私を見てよ……。」
いつの間にか、俺の肩に寄り掛かり耳元で艶っぽく囁いてくる。
「恥ずかしがらなくていいじゃない。私達、夫婦なんだから自然な事でしょ?」
「――っ、もう行くから。帰ってからね。」
情けなくもいっぱいいっぱいで振り払うように、玄関に向かうが叶わなかった。
「行ってきますのキスするまで離さない。」
背中に胸を押し付けられ、朝から大変な事になりそうだ。
「・・・・・・・・・・・・。」
何歳になっても恥ずかしいものは恥ずかしいもので。
“素直じゃないわね”そう言って唇を奪われた。
俺の奥様は手に負えなくて、けど俺をよくわかっている。
あんなドラマなんか見なきゃよかったと今さら後悔した。
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