空を見た日。
レポートはきちんと期限以内に。提出物は期限を守りましょうってね。
そんなこんなでお気付きの通り、俺はきちんとレポート提出はやっています。
「別に、いーんじゃねーの?それが、お前の才能じゃん?」
「ばっか!気味悪がられるのがオチじゃん!瞬間的に物が覚えられるなんて」
何を隠そう、そういうこと。俺の特技っつーか、能力っつーか……まぁ、一度見たものは絶対に忘れない。それのおかげで、暗記系の科目はほぼパーフェクト。
「俺には話したくせに」
「ってか、気付いたんだろう?」
「まぁね」
にやり、と笑う瑞季に俺は小さくため息を吐く。
俺たちは、あの一件(俺が瑞季を担いだやつな?)以来、何故か仲良くなった。……というか、向こうから近寄ってくるようになってた。気付いたら……それでまー、成り行きでこんな感じ(分け隔てなく、みたいな?)になって、今じゃすっかり、仲良しなんだ!
「なぁなぁ、今度はシフォンケーキ作ってくれよ!」
「はぁ?やだよ、面倒臭い」
「いーじゃん!俺たちの仲だろう?」
「……お前は本当に」