告白プロジェクト【短編】
♀
今日こそは!!
そう思って聡志と一緒に帰ったのに、なかなかタイミングが合わない。
今だ!!
って時にはいつも話がそらされる。
さっきだってそう。
猫なんていつも気にしてないくせに。
もしかしてわざと?
私の言いたいこと分かってるけど嫌だからなのかな。
けどもうやだよ。
幼なじみじゃ、我慢できないよ。
いつもは諦めて明日に回す場所だけど、今日は気合いが違うんだからっ。
「聡志っ、好ー……」
言いかけたところで唇に柔らかい感触。
へ…?
一瞬のことだけど体が動かなくなる。
キス……された?
聡志が口元を緩ませているのを見ると、確かにキスされたんだって実感がして身体が熱くなる。
え?何?
どういうこと?
パニック気味で頭がぐるぐるする。