あたしとリュウイチ
小塚は2年生のくせに
文化祭の委員会で
3年生や先生にも
ずけずけとものを言っていた。
先輩、それおもんないやないですか
先生、それよりこうしたほうがおもろいんちゃいます?
小塚はいろいろ文句言うけど
その代わり、ちゃんと自分の意見もあって
他になんの委員もしてなかったという理由で
その場にいたあたしとは
まるで違っていた。
『思い出してくれたか?』
小塚のその声であたしは一気に
この場の現実に引きもどされた。
『うーん、まあ・・・』
『同じ塾になったんやし、仲良くしょうや』
(なんで一緒の塾になったくらいであんたと仲良くしなきゃならないのよ)
と思ったけど
他に知り合いもいなさそうだし
あたしは小塚と話しだした。