君に染まる(後編)
…ん?
先輩の言葉に首をかしげた瞬間、
先輩の唇とあたしの唇が重なった。
そのまま抱きかかえられ
ベッドに運ばれるもんだから、
慌てて先輩の体を押し返す。
「…ちょ、ちょっと待ってください!」
「なんだよ」
「なんだよって…何、するんですか?」
「あ?そんなの決まってんだろ。
1回ヤってんだからもう慣れたんじゃ…」
「そういうことじゃなくて…
ここ、学校ですよ?」
「個室なんだから平気だろ」
「そういう問題じゃ…」
「ったく…じゃあ、俺ん家行くぞ。
それなら文句ねぇだろ?」
「でも…」
答えを渋っていると、
先輩の手が頬に触れた。
「…嫌か?」
優しく微笑まれ、
思わず顔を振ってしまった。
「…で?それから毎日ヤってんだ」