神人～伝説の神人が死んだ日～

「こんなもんで私を殺れると思うなよ」
「バース」
ビオラがこちらに近付いて来ようとした瞬間、ビオラの首が身体を離れゴトンと落ちた。
「え」
バースの呟きだけが響く。
ビオラの身体が倒れ見えたものは、血が滴る剣を持ったオペラ。
「お前まで…」
いつもの優しい瞳を消し、深い闇の色を瞳に写すオペラは、静かに剣を握り歩いて来る。私を殺す気だ。
本能が告げる。何故オペラが。バースが持っていた剣はどこかにいってしまい、今バースは丸腰。
どうするか。