神人~伝説の神人が死んだ日~
「何でだよ…」
剣なんて持ってなかった。抵抗する気なんてなかった。なのに何で私がダリアを殺してるんだよ。何で私が…。
「もう止めろ…もう止めろおおおお!!」
頭を抱えて絶叫する。もう誰も出て来るな。誰も死ぬな。
「バース」
新たな声。もう呼ぶな!
だが視線はその人物に自然と向いてしまう。
「先…生」
大好きな先生。だけど先生は生きてはなく、教室で自らの血の海に沈む先生。口も動かさず先生の声だけが聞こえる。
< 137 / 151 >

この作品をシェア

pagetop