神人～伝説の神人が死んだ日～

人を初めて殺めた小さな手は、いつまでも震えていてやがてヘウ"ンの瞳からは涙が溢れてくる。
震えるヘウ"ンの身体を、バースは抱き締めた。
「ごめん、本当にごめん」
守れないなんて言ってごめん。お前の手を汚してごめん。私が弱かったから、本当にごめん。
バースは何度も心の中で謝った。
この小さな手はこれから輝かしい未来を作る為にあるのに、人の命を奪ってしまった。
この事はきっと忘れないだろう。辛い思い出として。
血に染まった小さな手はいつまでも震えていた。