神人~伝説の神人が死んだ日~
そしてバースが口を開く。
「今回は、お前に迷惑をかけたな。本当にごめん」
「いいよ。バースだって大変だったし」
バースは帰って来てから謝ってばかりいる。ヘウ"ンのその度首を振る。
「辛い思いもさせてしまったし」
「……」
仕方なかった。あのままじゃバースは本当に死んでしまっていた。そうなっていたらヘウ"ンはどっちみちジョーカーを殺していただろう。
「ああ、そうだ。お前、これどうする?」
バースが懐から取り出したのはヘウ"ンが書いた辞表。
< 147 / 151 >

この作品をシェア

pagetop