神人~伝説の神人が死んだ日~
「辞めるなよ。神人になって扉を閉めるって言っただろ?」
「そうだけど…」
こんな弱い心で扉を閉める事なんて出来るのだろうか。
と、バースがヘウ"ンの頭に手を置いた。
「お前なら出来るよ。人の命の大切さを知っている。だから大丈夫だ」
バースの笑顔が優しく、バースの手が温かくて何だか安心して気持ちが落ち着いた。
「それにさ、私ももっと強くなるから。これから何も失わないように」
「うん」
人を殺した事を忘れないでおこう。そして、バースとずっと一緒にいよう。
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