神人~伝説の神人が死んだ日~
それには特に興味を持たず、その前を通り過ぎようと前を向いた時、バースの目の前にピエロが立っていた。
「え!?」
さっきピエロがいた場所を振り返って見るが、そこにはいない。なら、一瞬でバースの目の前に移動したというのか?そんな馬鹿な。
バースがピエロを怪訝な顔で見ていると、ピエロはバースの目をじっと見た後、持っていた風船を差し出した。
「いや、私はいいよ」
何となくこのピエロが気持ち悪くて、バースは断ってピエロの横を通り過ぎた。その瞬間、ピエロが笑ったような気がした。
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