サッカー部と恋してマス
『ドンドン』
とドアを叩く音。
「浩司ー」と叫んでいる声がきこえる。
誰?
「あー?」って言って浩司は部屋を出て行ってしまった。
誰?あの低くて優しそうな声。
お父さんかな?
『ガチャ』
「あっ浩司ィー☆」
「あ?あぁ」
「誰」
「兄貴」
お兄ちゃんー?
いたの?
「いたの?」
「うん!」
「名前は?」
「ライト・・・」
「ライトっていうんだ!何年?」
「大2だよ」
「ふーん」
「お前は?」
「え?」
「きょうだいは?」
「いるよ・・・?」
何きかれるのかドキドキだったよ・・・
きょうだいの事か・・・
ほっとした。
「何年?」
「中2かな」
「そうなんだー」
私達が話していると夕方になっていた。
「そろそろ晩飯だ・・・」
「あっ どうすればいい?」
「あっ?知ってから普通に・・・」
「普通に?」
「一緒に食うの!!!」
マジすか・・・
ビックリしたッス・・・
「行くぞ」
浩司に引張られリビングまで来た。(まだドアの前だけど)
「フィー」
「何してんだ?」
「緊張を和らげてる」
「大丈夫だから心配するな?」
浩司がドアノブに手をかけた。
『ガチャ・・・ギィ~』