青空の紙ヒコーキ
* * *

「着いたよはるっ!!とーちゃく!!」

「ふぇ…?え…えぇ!?」


バスの中から外を眺めると森…
ていうか今回お世話になるキャンプ施設。


「あたし…寝ちゃってたの?」

「うん。かなり爆睡だったよ。」

「なんで起こさなかったのー!?」

「起こそうかと思ったんだけど…
陽くんがね。」

「え!?陽!?っていうかこれ…陽のじゃん。」

「そ。それ掛けてくれたんだよ。
で、はるは疲れてるから寝かせてあげようかって言ってたから。」

「そ…そうなんだ…。」

「っていうかさすがに着いたから荷物置いたりとかそういうのあるし、行こっ。」

「うん。」


あたしは陽のシャツを持ってバスを降りた。

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