青空の紙ヒコーキ
草の上に梨絵と一緒に座った。


「みんな悪気があったわけじゃないと思うんだけど…
なんていうか陽くんのことだから、必死っていうか…。」

「うん。みんなに悪気とかそーゆーの無いって分かってるよ。
でも…
なんて答えればいいのかなってちょっと思っちゃった。」

「え?」

「仲良いのってだめなのかなぁ…『彼女』じゃないと。」

「……。
どうなんだろ…。」

「ねぇ梨絵。」

「ん?」

「なんで安藤のこと好きなの?」

「えぇ!?ってあたしの話!?」

「だって分かんないんだもん。
その好きって何?」

「何…って言われてもなぁ…。」


梨絵も困ってる。


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