青空の紙ヒコーキ

秘密の花火

暗いから顔が見えないけど…

声で分かる。

あたしはおそるおそる声を出した。


「陽…?」

「そうだけど…
って笹川さんもはるもこんなとこで何してるの?」

「陽こそ…何してって安藤も一緒!?」

「おうよ。
なんだよ、俺がいると不満か?」

「そうじゃないけど…
なんで二人でこんなとこ…?」

「それはこっちが聞きたいよ。
女の子二人でこんな暗いとこで…。」

「ちょっと涼んでただけ。ね?はる。」

「う…うん。」


ホントのことは言えない。
だって陽のことだし。

「それより二人はどうして…?」

「ああ、コレコレ。
これやろうと思って。」

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