青空の紙ヒコーキ
「俺には言えないことなら無理に聞かないけど。」

そう言って頭を撫でてくれた。


「でも…
はるはもっと俺を頼ってくれていいんだよ?」

「え?あたし…頼ってないっけ…?」

「うん。
このキャンプだってほとんど自分一人で企画してるし。
手伝おうかっていっても大丈夫の一点張りだったしね。」

「だってあたしが言い出したことだから…。」

「それはまぁそうなんだけど…。
いつもそばにいるんだから、逆に頼られないとそれもそれで寂しいなって思ったから。」

「さび…しい?」

「うん。
だから、いつでも頼って?」


そう言って、陽は優しく微笑んだ。

その優しさに触れるとあたしは何でも言ってしまいそうになる。

でもダメ。

これは自分で考えるべきことなんだから。


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