青空の紙ヒコーキ
「それで…
今のはるの悩みは俺に言えそう…?」


すごく心配そうな顔をしてあたしの目を見た。

周りは結構暗いけど、その目の色だけは見えるくらいの至近距離にいた。


「あのね…。」

「うん。」

「陽は…今、好きな人…いたりする?」

「え?」

「あ、っていうか別にいいの!!こんな質問をしたかったわけじゃないの!!
あの…ね…。」


あー…微妙に隠し事してるから…
言葉が上手く出てこない…


「好きな人、いるよ。」

「え?」

「あ、ごめん…混乱させた?」

「ううん。大丈夫!!それでね…。」


陽…
好きな人…いるんだ。

あたしずっと一緒にいたのに…
全然そんなこと…気付かなかった…。

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