青空の紙ヒコーキ
「もうちょっと聞いてもいい?」

「答えられるかはものによるけど…。」

「うん。
答えたくない質問は無視していいから。

あのね…
どうして好きになったの?
キッカケって…あった?」


少しの沈黙。
でもゆっくりと陽は口を開いた。


「どうして…か…。
難しい質問だね。
でもきっかけはあったよ。」

「それって…?」

「本当の俺を見てくれた…ってことかな。」

「本当の…陽?」

「うん。
出会ったそのときに、好きになった。
なんて言うか上手く説明できないけど…一目惚れとはちょっと違うんだ。」

「でも出会ったときに好きになったって…。」

「うん。
出会ったときに少し話をしたんだ。
そしてそのときの笑顔を、とても好きだと思ったから…。」


懐かしむようなそんな目で陽は言った。


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