青空の紙ヒコーキ
「なんではる、あんなこと叫んでたわけ?」

「あ…うんと…
それ、結構長い話になるんだけど…
大丈夫?」

「うん。俺は構わないよ。」




* * *

「で、はるは『好き』の気持ちがなんなのか分かんなくなっちゃって…
で、あたしにも『好き』どんな気持ちとかって聞いてきてね…。」

「笹川は何て答えたの?」

「え?」

「笹川の中で『好き』ってどういう気持ち?」

「えぇ!?あたし!?」

「はるになんて説明したんだ…?」

「えっと…独占欲?」


独占欲?
まぁ確かにな。
っていうか顔赤くなりすぎなんだけど笹川。

そういう顔、他の誰にも見せたくねぇ。

これも一種の独占欲…だな。

< 155 / 417 >

この作品をシェア

pagetop