青空の紙ヒコーキ
君との関係を壊したくなくて、ずっと俺は…
『親友』の位置を守ってきた。


俺の気持ちを告げてしまったら君は、すごく混乱すると思うから。
そして…気持ちがぐちゃぐちゃになって泣いてしまうような気がするから。


はるの泣き顔なんて見たくない。
ましてやそれが自分のせいだなんて…
俺には耐えられない。



そう。
君は…そんなに強い女の子なんかじゃないんだ。

だから…





行き場のない想いが俺の中を駆け巡る。


「考えてもどうしようもないこと…かな。
少なくとも今は…。」


そう言って俺ははるの隣で横になる。


「ごめん。俺もちょっと寝させて…」


そっと瞼を閉じた。




*陽side END*

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