青空の紙ヒコーキ
「はる!!」

「よ…う?」



はるはゆっくりと顔を上げた。

俺は思わず抱きしめた。



「よ…う…?」


突然のことに戸惑っているみたいだ。
でも今はそんなこと関係ない。

はるの顔を見たら、なんだかふっと力が抜けた。


「探したよ。
大丈夫?怪我はない?」

「う…うん。」


ちょっと声が上ずっている。
もしかして…
少し泣いたのかもしれない。


俺はすっとはるから体を離した。

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