青空の紙ヒコーキ
やっぱり思っていた通り、はるの体はふらふらっとグラついた。


「やっぱり…
無理しなくていいのに。」


俺ははるをまた抱きかかえた。


「いいってば!!大丈夫!!」

「はるの『大丈夫』なんて当てにならないから。
ロッジまで送ってく。心配だし。
笹川さん、あっちでいいんだよね?」

「あ、うん。ってあたしも戻るよ。」

「おぉ、じゃあ俺も送ってくよ、梨絵。」


* * *

はるたちのロッジに着いた。
はるをゆっくり下ろす。


「今日はゆっくり休みな。
おやすみ。」

そう言って俺ははるの頭を撫でた。


俺と久哉はロッジを離れた。


気付くともう小雨になっていた。

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