青空の紙ヒコーキ
「はるっ!!大丈夫!?」

「怪我とかない!?」

「ってか陽くんが見つけてくれたの!?」


あたしはまた質問攻め。

でも答える元気もない。


「はいはい。みんな聞きたいことは山ほどあると思うけど、とりあえずはる、今すっごいびしょ濡れだし、着替えさせてあげて。
っていうかもうお風呂の時間だよ?
みんなは先に行ってて。ね?」

「はーい。」

なんかトーンダウンしながらもみんなは渋々お風呂のある管理棟に向かった。


「はい、着替え。っていうかお風呂入ってから着替えた方がいいけど…
今はまた質問攻めにあってもどうしようもないしね。
まずはちゃんと拭いて。」


梨絵は別のタオルをあたしに渡した。
そしてあたしの髪の毛をわしゃわしゃっとタオルで拭く。


< 184 / 417 >

この作品をシェア

pagetop